Color Classic(Takky化)
狛犬マックと呼ばれ多くのMacユーザーに愛されている(弄られている)一体型Macです。
まずはそんなColorClassic(カラクラ)およびその後継機カラクラ2とPerfoma275のスペックです。
Macintosh ColorClassic
CPU/動作周波数 | 68030/16MHz | FPU | オプション(68882) |
メインメモリー(標準〜最大)
30pin (100ns) |
4M〜10MB | 3.5インチFDD | 1.44MB(800KB)×1 |
HDD | 80MB or 160MB | 内蔵CRT | 10インチカラー |
表示機能 | 512×384pixel/256色 | 拡張スロット | LC2 PDS×1 |
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 252×321.5×370mm | 重量 | 10.2kg or 10.5kg |
消費電力 | 90W | 出荷時期 | 93年2月 |
発売時の価格 | 23万8000円 or 27万8000 |
Macintosh Color Classic2(Performa 275)
CPU/動作周波数 | 68030/33MHz | FPU | オプション(68882) |
メインメモリー(標準〜最大)
72pin (80ns) |
4M〜36MB | 3.5インチFDD | 1.44MB(800KB)×1 |
HDD | 160MB | 内蔵CRT | 10インチカラー |
表示機能 | 512×384pixel/3万2000色 | 拡張スロット | LC3 PDS×1 |
外形寸法(幅×奥行き×高さ) | 252×321.5×370mm | 重量 | 10.5kg |
消費電力 | 90W | 出荷時期 | 93年10月 |
発売時の価格 | 21万8000円 |
こんな貧弱なマシンですから、今の世の中、まともに使うには、当時のOSを使い、当時のアプリを使うというのが普通ですが、やはり最新のOSまでとはいかないまでも最近のOSで使いたいもの。パワーアップを試みます。そして、このマシンは息子のハム君(0歳)にプレゼントです。完成したらハムカラと呼ぶことにします。
ちなみにTakkyとは?
ColorClassicにPerforma6000系、5000系のロジックボードを挿した物を【最強のカラクラを創る会】ではTakky(タッキー)と呼んでいます。語源は開発者の「Tak.」と「Akky」の名前を合成したという安易な物です。Takky化するにはハード的な改造が必要です。また、LC(Performa)630,588のロジックボードも使用すことが出来るようになります。(最強のカラクラを創る会より転載させていただいてます)
Takky化のための常套手段としては、多くのHPで紹介されていますように、ロジックの交換、電源強化、3.3V電源の追加、VGA化、内部ケーブルの改造です。私はVGA化&内部ケーブルの改造がすでにされたカラクラ588を入手したのでそれを元に改造を始めました。
まずは、入手パーツから
アルケミーロジック | Perfoma6410のPowerPC603e/180Mhz |
補助電源 | PowerMacintosh6100の内部電源 |
リレースイッチ | 我が家に転がっていたリレースイッチ |
G3カード | Newer Maxpwer G3/400Mhz |
LANカード | Apple CS2 10base-T LANカード |
PCIアングルアダプタ | 1段(Perfoma 54x0用) |
3.3Vレギュレータ | LT1584-3.3 |
入手したカラクラは、Macintosh588(68040/33Mhz)のロジックを入れたもので、VGA改造済みだったのですが、前所有者が改造後に音が出なくなったというシロモノでした。おかげで無改造品よりも格安で1万円以下で入手できました(十年も前のマシンが1万円以上するというのも凄い話ですね)。
まずは、VGA改造のチェックは問題なしでした。ついで588ロジックを入れるにあたり、内部ケーブルの改造も済まされているのですが、この配線が、被膜を外しビニルテープで止めてあるだけでしたので、全てハンダで固定し、熱収縮チューブで絶縁しました。一部オーディオ配線が間違えてましたので、配線しなおしもしました。この時は、この配線間違いが音が出ない原因だと思ってましたが、実はアナログボード上の改造が不完全でショートしていたためにマイナス電圧生成が壊れてました。
とにかく、既存の改造をチェックし、さらなるパワーアップに着手しました。
1.内部のプラスチック部品でLANカードやG3カードにぶつかる個所をカットです。
CUT前 |
G3カードとLANカードの当たる個所をCUTしました。 | |||||
下から見たところ | 上から見たところ |
アルケミーロジックにG3カードとLANカードを刺してからロジックを固定しながら、邪魔になるところを切りました。 |
FDDドライブのマウンタがG3カードとぶつかるために、マウンタも不要部分をCUTしてます。 |
HDDドライブのマウンタもLANカードとぶつかるために、マウンタの足も一部CUしてます。 |
CUTついでに背面パネルも加工しました。588の背面を流用して不要な部分をCUTしてます。 |
分解ついでに、筐体をクレンザーで磨きました。フロントのMacintoashの字が薄くなっちゃいました(^-^ゞ。
日陰干し中 |
2.補助電源の加工&内蔵
始めは、HDD用に5V, 12Vの小さな電源(外付けHDDより流用)を使用したのですが、電源不足のためか?起動不安定だったので、PM6100電源を使用することにしました。
ただ、PM6100電源の基盤がカラクラに内蔵するには若干大きく、FANとぶつかるため、基盤の一部をCUTしました。 |
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基盤Cut前〔不要なケーブルはCUTしてます) | 基盤Cut後(基盤上の配線のCut部が少なくなる場所を探しました) |
このCutによりFANの取り付けが可能になります。
電源を仮固定してFANの場所に余裕があるかを確認 |
写真は背面からです。基盤CUT前の写真になります。
赤線の部分でCutしてます。Cutにより切断された個所は導線で接続しておきます。 三本の配線が出ていますが、以下のようになります 黄色:レギュレータへ5V供給 3.3VレギュレータはPM6100電源についている他のレギュレータ用のアルミ放熱板に穴を開けて固定してます。 |
写真を拡大してますので、見にくいですが、左端のアルミ板に3.3V発生機をレギュレータを利用して固定してます。(コンデンサしか見えていないですが)
3.3Vは内部コネクタ(630コネクタ)の3.3V供給配線に結線してます。また、-12Vもカラクラのアナログボード上の-10V供給回路へ結線してます。(当然、アナログボード上の-10V回路は切断しております) |
補助電源はホームセンターで売っている金属ステーで両面テープを利用して固定してますが、金属ステーは内部筐体にネジ留めしてます。
ロジック側のナットの位置は注意しないとロジック上のコネクタと干渉してしまいます。私のは微妙にAV用のコネクタと干渉するようですが、六角の平らな部分を水平にすることで干渉しなくなりました。 |
電源基盤の小さい方は、HDD後ろのスペースに、大きいほうはブラウン管の後ろのスペースに固定しました。
スピーカはG3カードがぶつかるの半分ぐらいの長さにCUTしてます。 |
かなり、配線の取り回しがあるので、HDD後ろのスペースはケーブルだらけになってしまいました。(^o^)
放熱が悪そうですね・・・。 |
PM6100の電源からは12V, 5V, -12V, 3.3V(レギュレータ後付け)を引きだしてます。12Vと5VはHDD用に、-12Vは音源用に、3.3VはPCI用に準備してます。PM6100電源に落ち着くまでに、3つもの電源を使ってみましたが、
補助電源
Perfoma6410電源
キーボードON/OFF用の回路が不明のため、電源を入れられず、分解後、そのまま粗大ごみ(^o^)
結局PM6100電源は物理的スイッチなのでリレーを後付けすれば、キーボードON/OFFが可能だし容量もそこそこありますのでGoodでした。
なんとか、筐体に全てを収めて、起動!
起動音もばっちり。無事起動画面、システムロフィールを拝むことができました。 1993年製のカラクラがG3/400Mhzっすよ。感動です。\(^◇^)/ ただ、ちょっと難点あり:PM6100電源からノイズが出るようでディスプレーにノイズが入ります。シールド加工をしないといけないですね。 |